この作業衣は、当時、城山国民学校の先生であった江頭千代子えがしらちよこさんのものです。1歳2ヶ月の赤ちゃんを背負って出勤し、保健室で赤ちゃんを寝かせようとした瞬間、原爆が炸裂し、江頭さんと赤ちゃんは無事でしたが、家族6人は亡くなりました。 作業衣をよく見ると、真ん中あたりに穴が開いています。これは、爆風によって粉々になったガラス片や木片が突き刺さったあとと言われています。江頭さんの証言は、「被爆者の訴え」証言ビデオコーナーで聞くことができます。